下記の要領で、細胞内共生細菌と昆虫の生殖に関する講演があります。ご来聴をお待ちしております。
日時:2018年8月30日(木)14:50-16:20
場所:高知大学 物部キャンパス 3-1-12教室
講師:陰山大輔 博士(農研機構・生物機能利用研究部門)
昆虫の生殖を乗っ取る細胞内共生微生物:ボルバキアとそれにまつわるお話
多くの昆虫の細胞内には微生物が生息している。多様な細胞内微生物(特にボルバキア細菌など)が昆虫の生殖システムを自分の都合のいいように操作していることが分かってきた。このセミナーでは、細胞内微生物がかかわる多岐にわたる現象やそのメカニズムに関する国内外での取り組み、ネッタイシマカなどに対する海外での応用利用について紹介する。さらに私自身がかかわってきた、ボルバキアと宿主の間の複雑な相互作用(性転換、性染色体の伝達阻害、胚致死)や、ボルバキア以外の因子(他の細菌やウイルス)が起こす生殖操作、細胞内微生物と宿主とのせめぎ合いなどについても、わかりやすく紹介したい。