2018/04/17

ラオス、つしま、琵琶湖

下記の要領で、淺野悟史さん(滋賀県・琵琶湖環境科学研究センター)に対馬やラオスでの地域研究、滋賀県での生物多様性に配慮した農業の実践などについて講演していただきます。

日時:2018年5月11日(金)16:30-18:00
場所:高知大学 物部キャンパス 3-1-11教室
講師:淺野悟史 博士(滋賀県 琵琶湖環境科学研究センター 研究員)
演題:人間が使うことで維持されてきた環境の“変化”と“再生” ― モンスーンアジアの生態系を考える

要旨:
高度経済成長期を境に日本の農村環境は大きく変わってきた。あらゆる資源が国外から輸入され身近な資源生産の場である里山や里湖は劣化している。生物多様性第2の危機ともいわれる,この「人間が使うことで維持されてきた環境」の変化に対して,対馬の広葉樹林管理や滋賀県の生態調和的農業を事例にどうアクションを起こしていくのかを考えたい。また,私たちは,時間を元に戻すことはできないが,これから「同じ轍」を踏みそうな地域に警鐘を鳴らすことはできる。つい最近まで森林資源や水田漁撈に依存してきたラオスの事例を召喚し,資源利用のグローバル化の中で東南アジアの焼畑農業や森林利用がどう変化してきたのかを知ることで,モンスーンアジアの生態系について考えるきっかけとしたい。

淺野さんの研究はこちらで詳しく紹介されています。

焼畑の風景(宮崎県)
ニホンアカガエル(滋賀県の水田)