2018/05/16

昆虫の越冬戦略と性淘汰

下記の要領で、昆虫の進化生態学についての講演があります。ご来聴をお待ちしております。

日時:2018年6月1日(金)16:30-18:00
場所:高知大学 物部キャンパス 3-1-11教室
講師:小長谷 達郎 博士(基礎生物学研究所 ポスドク)
演題:チョウの越冬前交尾の進化をめぐって

要旨:
種数も個体数も多い昆虫類は生態系に大きな影響を与えている。個体群動態や発生消長と密接に関係することから、昆虫の繁殖戦略は精力的に研究されてきた。それでも、成虫越冬する昆虫の繁殖戦略には多くの謎が残されている。越冬前交尾の意義がそのひとつである。成虫越冬する昆虫には、春に交尾する種、秋に交尾する種、春にも秋にも交尾する種が存在する。いずれの場合も産卵は春に起こるのが一般的である。精子の貯蔵コストや精子競争を考慮すると、秋に交尾の起こる種では、オスにもメスにも越冬前交尾に特別な意義があると考えられてきた。本発表では、主にキタキチョウの越冬前交尾をめぐる研究を紹介し、昆虫の繁殖戦略について問い直したい。